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レトロゲームへの妄言

当時やってみたいと思ってたけどできなかったゲーム。
当時はそうでもなかったけど、情報が手に入りやすくなった今、発売当時の情報や、プレイレビューを読んでやってみたくなっちゃったゲーム。
今プレイしても何らおもしろくないかもしれないけど、とりあえずやってみたいゲームをつらつらつらと。
家庭用レトロが主。

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闘人魔境伝ヘラクレスの栄光

闘人魔境伝ヘラクレスの栄光

ヘラクレス、お前もか

あっ…人違いでしたね……(笑)

今や色んな所で「ドラクエのパクリ」と言われ、「そんなんじゃないやい!」と言わんがばかりに小細工をしていたとの噂wwの本作。
でも、やっぱりパクリなんでしょ?


「闘人魔境伝ヘラクレスの栄光」は1987年6月にDECO(デコ)ことデータイーストより発売された。
あっこら!しいたけ言うな。(このネタしつこい)
同年1月には、「ドラゴンクエスト2」が発売されており、当時はRPGの熱が高まっていたと思われる。
その波に乗っかるのは商売してるなら当たり前。
「俺だってやれるさ!」ってな勢いだったのかもしれない。

ストーリーは当時のRPGらしく、いたってシンプル。
ギリシア神話の「ヘラクレス(本当はヘーラクレースっていうの?)の12の功業」っていうのをモチーフにしているようで、冥府の神ハデス(ハーデース、もしくはハーデスとも呼ばれるらしい)に捕らえられた女神ヴィーナス(古典ラテン語ではウェヌスっていうらしい。ヴィーナスは英語読みなんだとか(Wikipedia))を救いに行くというもの。
ストーリーが進行するなかで戦うことになる中ボスは「ヘラクレスの12功業」にちなんだものらしい。
ちなみに私は「ヘラクレスの12の功業」がどんなものかを知らないwwwwww

既にドラクエ2がパーティー制のシステムをとっていたが、本作では1対1のタイマン制をとっている。
主人公ヘラクレスは肉体派の漢。魔法は一切使用できないようである。
しかし魔法効果のアイテムがいくつかあるようなので、それらをうまく使用すれば一方的に不利になるような状況にはならないようである。
このゲーム、戦闘からの一部のボス以外、逃亡条件がザコ戦もボス戦もあまり差がないようで、ボス戦などでも逃げおおせることができるようである。

このゲームをプレイしたことのない私でも知っているほど有名な仕様、それは武器・防具に耐久力があるということ。
装備した武器で戦闘中に敵に攻撃をすると、装備している武器の耐久力が減り、敵から攻撃を受けると防具の耐久力が減る。
武器・防具の耐久力が無くなると、壊れてなくなってしまう、という(なんとも面倒なw)仕様となっている。
耐久力が減ってしまった武器・防具は街にある鍛冶屋で修理することができる。
金さえあれば鍛冶屋も雇って常駐させることができるらしく、鍛冶屋を常駐させることができれば、戦闘終了後に武器・防具の耐久力は自動回復できるようだ。
ただし、戦闘中に壊れてしまうと、戦闘が終了しても元には戻らないようである。
この仕様は本作発売当時から雑誌などでも取り上げられていた。
また、戦闘では自分のターンを消費して敵と会話ができるようになっている。
ほとんどまともな会話は期待できないようなので、ターンを損してしまうことが多いそうなのだが、ボス戦などでは重要なヒントが聞き出せることもあるらしいので侮れないらしい。思わぬ面倒臭さである。
個人的に感心した点は、武器には両手持ち用と片手持ち用がというところ。
両手持ち用の武器を装備した場合、攻撃力は高いが盾が装備できないようになっている。
当時のファミコンRPGとしてはかなり先取りしたシステムなんじゃないだろうか。
なんとかドラクエっぽくならないように差別化努力をはかっていたのかもしれない。
ちなみにお金の単位表示はGだが、ゴールドではなく「ギルバート」っていうね。人の名前っぽいwww

差別化といえばもう一つ。
街とフィールドの切り替えがないというところが当時から大きく取り上げられていた。
街の外壁を抜けるとそのままフィールドであり、敵とエンカウントするようになる。
この仕様も当時のゲーム雑誌では結構大きく取り扱われていたような記憶がある。
「ドラクエとは違うぜ」っていうのをはっきり示したかったのかもしれない。
まあ、どっちが良いとかはわからないけど、個人的には画面が切り替わる方がいいかなぁ。

どうも開発段階ではかなりドラクエのシステムに近かったようで、(当時ゲーム雑誌で公開された開発中のゲーム画面はかなりドラクエ1っぽかったようである)途中でガツンと仕様変更したようである。

本作が発売されてからしばらく経った後にゲーム雑誌に本作の攻略特集みたいなものが掲載されていたのを覚えている。
確か全体マップ(画面をつなぎあわせて縮小したものだったような気がする)が載っていたと思う。その全体マップを見て、「街と外(フィールド)は一緒なんだ。」「街の外でも街の人が歩いてるんだ。へー。」と思った記憶がある。
やっぱり街とフィールドに切り替えがないことはそれなりにインパクトがあったんだと思う。
モンスターのグラフィックもなんか妙にリアルっぽくて好きだったなぁ。
テレビのゲーム番組で紹介されていた戦闘シーンの音楽がなんだか緊張感があってプレイ欲をそそられたなぁ。

世間様の評価はクソゲーというより、バカゲーと評されている場合が多い。
ゲームバランスは悪いが、システムなどは意欲的であり、良くも悪くもデコゲーということで、それなりに愛されているようである。

個人的には「ドラクエのパクリ」じゃないと思うよ(笑)
頑張ってる。うん。頑張ってる。

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