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レトロゲームへの妄言

当時やってみたいと思ってたけどできなかったゲーム。
当時はそうでもなかったけど、情報が手に入りやすくなった今、発売当時の情報や、プレイレビューを読んでやってみたくなっちゃったゲーム。
今プレイしても何らおもしろくないかもしれないけど、とりあえずやってみたいゲームをつらつらつらと。
家庭用レトロが主。

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殺意の階層 ソフトハウス連続殺人事件

殺意の階層 ソフトハウス連続殺人事件

パワーソフトれんぞくさつじんじけん

公式のサブタイトルは「ソフトハウス連続殺人事件」で、箱や説明書はそうなっているのに、ゲームのタイトル画面は「パワーソフトれんぞくさつじんじけん」
……バグ?(笑)

本作の説明書曰く「ファミコン上に展開された日本初の本格推理アドベンチャーゲーム」だそうで。
「ポートピア連続殺人事件」が華麗にスルーされている気がするが、「本格推理」というところを日本初で押したいのだろうとすごく勝手に推察した。


1988年1月にHAL研究所から発売されたこのゲーム、人によってはファミコン史上一番難しいアドベンチャーゲームとまで言っていたりする。
その理由はAボタンがキャンセル、Bボタンが決定と、普通のゲームとは操作が逆だからなのか(笑)

主人公は樫畠 明人(かしはた あきひと)という私立探偵。現代日本に現存する5人の名探偵の一人だそうで。(すごい設定だな)
ゲームソフト会社「パワーソフト」の社員であり、樫畠の大学時代の友人だった西河 正人(にしかわ まさと)が城ヶ崎の崖で転落死する。
西河の転落死は、事故死に見せかけた殺人だったことを樫畠はつきとめ、遠戚であり友人でもある警視庁捜査一課の中村警部と共に捜査を進めることになる。
というのがストーリーの冒頭。
よくある、といっては言葉は悪いかもしれないが、きちんとした推理モノっぽい感じがする導入部分だといえる。
「連続殺人事件」とあるので、この捜査中にも何件か殺人事件が起きるのだろう。ちょっとワクワク感も持てる。

ゲームシステムは、コマンド選択方式のアドベンチャー。
時間の概念があり、事件の捜査には3日の期間が与えられ、その期間内で解かなければならず、1コマンド毎に3分経過するシステムとなっているようだ。
既読の情報を確認しようと同じ行動をしても3分消費するという念の入れよう(笑)である。
公務員相手の行動だからなのか、捜査は初日は正午、二日目からは午前10時から始まり、18時にその日の捜査を終了しなければならない。
残業はイカンよ。残業はwww
コマンド総当りなどしていては時間が足りず、そういうことでの攻略はまずできないようである。
普通にやっても、登場人物が多く、コマンドも多数あるため、証拠や証言があつめきれなかったりと、かなり時間にせまられることになるみたい。
とにかく証拠をきちんとあつめ、犯人の犯行動機や推理の根拠を固めていかないとならないらしく、ウリにしている「本格推理」を存分に堪能させようとしているのが伺える。

非常に高難度といわれ、売り上げも芳しくなかったようだった本作。
グラフィックは結構簡素で、ドットの荒さが目立つのっぺりしたものであり、当時としてもあまり良いとは言えない。背景もグレーで、ちょっと微妙感が漂う。

殺意の階層 ゲーム画面

だが、クリアできた人たちからのストーリーへの評価はかなり高い。
複雑に絡み合った人間関係がストーリーに深みを増しているらしい。

私はこのゲームは当時は全く知らなかった。当時は推理アドベンチャーゲームはあまり興味がなかったというのが大きな要因だと思う。
子どもの頃はテレビの推理ドラマなどは全く興味がなく、推理ドラマを見ている親に、アニメ番組をみたいと叫んでいたのだが、おかしなもので、大人になると推理ドラマが面白く感じてきたりする。
ドラマのおおまかなパターンは昔と今でさほど変わっていないというのに……。
なので、今ならこういう「本格推理」ゲームも意外と楽しめるんじゃないかと単純に思っている次第である。

まあ、当時アドベンチャーゲームに興味を持っていたとしても、この年にドラクエ3が発売されているので、このゲームに手を出したかどうかは甚だ疑問なのだが……。

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